認知症 怒り、徘徊、幻覚にどう向き合うか ― BPSD治療の進化史【認知症まずはここからpart.5】 怒り、幻覚、徘徊…認知症の「周辺症状(BPSD)」にどう向き合ってきたのか。ハロペリドールから非定型抗精神病薬、そして副作用への警鐘。さらにヴァリデーション、音楽療法、抑肝散まで──薬物療法と非薬物療法の進化史をひもときます。BPSDへの対応は、ケアの在り方そのものを問い直す歴史でもありました。現場で役立つ知識と視点を、歴史とともに振り返ります。 2025.06.22 認知症
認知症 もう一つの道 ― メマンチンと“興奮毒性”への挑戦【認知症まずはここからpart.4】 「脳のブレーキ」として登場した認知症治療薬メマンチン。そのルーツは糖尿病治療薬の研究にあった──。グルタミン酸の“興奮毒性”に着目し、NMDA受容体をターゲットにしたこの薬は、中等度~重度アルツハイマー病に新たな可能性を開きました。この記事では、作用機序、開発の舞台裏、臨床での使い分け、副作用、コリンエステラーゼ阻害薬との併用効果まで、メマンチンのすべてをやさしく解説。認知症治療が“重度”へと踏み出した歴史的転換点をたどります。 2025.06.21 認知症
認知症 記憶を守る ― コリンエステラーゼ阻害薬の登場【認知症まずはここからpart.3】 「母が自分を忘れた」──その痛みが、日本初の認知症治療薬ドネペジルを生んだ。アセチルコリン仮説に基づき、コリンエステラーゼ阻害薬が次々と登場した1990年代。記憶を守るために開発されたドネペジル、タクリン、リバスチグミン、ガランタミンの背景と臨床的な意義を、開発者の想いや作用機序、医療現場でのインパクトとともにやさしく解説。治療薬ゼロの時代から「希望を処方できる時代」へ──その転機を知る物語。 2025.06.20 認知症
認知症 薬のなかった時代の認知症への対応【認知症まずはここからpart.2】 治療薬のなかった時代、認知症の人々はどう扱われていたのか?精神科病院での現実、ロボトミーや電気ショックといった過酷な「治療」、家族による介護、非薬物的な支援の工夫まで──ケアが主役だった時代の実態をたどります。 2025.06.19 認知症
認知症 認知症は、いつから「病気」になった?【認知症まずはここからPart.1】 かつて“老化現象”とされた物忘れは、どうやって「認知症」という病名になったのか?アルツハイマー病の発見、そして「痴呆」から「認知症」への歴史的転換を、専門的かつやさしい語り口でひも解きます。認知症の本質を見つめ直す連載第1回。 2025.06.18 認知症
潰瘍性大腸炎 潰瘍性大腸炎の免疫調整薬がアツいっ! 潰瘍性大腸炎治療における免疫調整薬の“再登場”を描くストーリー。アザチオプリン、トファシチニブ、フィルゴチニブ、ベルスピティ――地味な古株が飲み薬のエース候補へと進化する過程を、薬剤師視点でワクワク語ります。副作用対策や服薬支援のポイントも解説。 2025.06.17 潰瘍性大腸炎
高血圧 血圧の薬って半減期長くない?の理由 アムロジピンの半減期は驚異の37時間。かつて“1日3回”が当たり前だった降圧薬は、なぜこのように進化したのか? 背景には、血圧の上下動が脳卒中や心筋梗塞の引き金になるという重大な発見があった。薬を「長く効かせる」ことが、血圧を「なめらかに保つ」ことが、命を救う治療戦略に変わった歴史をたどる。 2025.06.16 高血圧
心不全 スピロノラクトンのこと、ただの利尿薬だと思ってないよね? 「古くて地味な利尿薬」だったスピロノラクトンが、なぜ今、心不全治療の“主役”に返り咲いたのか?フロセミドとの決定的な違い、RALES試験による衝撃のデータ、そして最新ガイドラインでの位置づけまで─。心不全の予後を変える“再評価の物語”を、薬剤師の視点で読み解きます。 2025.06.15 心不全
糖尿病 チルゼパチド(マンジャロ®)って何がすごいの? GLP-1作動薬とGIP受容体作動薬の“二刀流”──注目のチルゼパチドがもたらす新たな治療戦略とは?糖尿病と肥満の両面にアプローチする仕組みや、海外試験での注目データ、薬剤師としての視点まで、今後の選択肢を広げる一剤を読み解きます。 2025.06.14 糖尿病
糖尿病 DPP-4阻害薬の立ち位置分かる? ― 内服でインクレチン治療 メトホルミン時代の“次の一手”として登場したDPP-4阻害薬。GLP-1受容体作動薬との関係やアウトカム重視時代における現在の立ち位置、そして“使いやすい選択肢”として評価され続ける理由を深掘り。 2025.06.13 糖尿病